恋物語(3)

留奈は、オペラ歌手をめざしてイタリアに留学している。
ミラノ・スカラ座の研修生になって2年。
世界的な名指揮者のジャンニ・リナルディに、一晩共に過ごせば、今度のオペラ“椿姫”で役をあげると言われた。
やっと巡ってきたチャンスのために、女の武器を使おうとした留奈。
リナルディは指揮者としての名声に加え、女好きでも有名だった。
留奈は、一度はヴェネツィアのホテルの部屋で彼を待っていたが、思いとどまり…。
貴和子は大手建設会社会長の娘で、現在妊娠中。
おなかの子供の父親とはワケありで結婚できないのだが、子供を堕ろす気はまったくない。
ところが彼女の父親に話せば、堕ろせと言われることはまちがいない。
頑固な父親も、生まれたかわいい子供の顔を見ればきっと喜んでくれると思い、貴和子は偽装結婚を計画。
その相手に選んだのが、父の部下でエリート社員の上杉だった。
貴和子は、深町建設の会長の娘で、秘書も兼ねている。
彼女は海外支社の秘密調査のために香港に出向いた。
しかし、調査報告をするはずの現地社員のマーク・イーハンは何者かに殺されていた。
そして、彼女自身も、イーハンが盗んだ黒い手帳を持っているという怪情報のために、マフィアの若きドンのリュウ・ウォングに拉致されてしまった。
手帳には、日本、タイ、香港をまたにかけた大きな売春組織の顧客が書かれていたのだ!私立宝永学院の文芸部所属の姫宮暁(あき)。
彼女は小説を書く時に横になると、物語が浮かんできて、熱中しているうちにいつのまにかトランス状態に陥ってしまう。
その状態を見た、顧問の壬生先生に病気だと言われてしまい、ショックで部屋を出ていく暁。
その時部屋にいた文芸委員の栗栖(くりす)は、文集に載せる自分の原稿がまだ終わってなかった。
そこで、暁がトランス状態で書いた「暁の姫君」を無断で掲載してしまい…。
2年前までは、なんの取り柄もない普通の女の子だったありさ。
だが、人気デザイナーのローラン・クレールとの出会いをきっかけに、スーパーモデルにまでのぼりつめた。
そして、秋のコレクションが終わり、彼女が20歳になったら、ローランと結婚することになっていた。
しかし、ローランのひとり息子・ジュールは、ありさのような小娘と、大御所の父との結婚に反対だった。
だがジュールは、次第に彼女に本気で惹かれていき…!?続きはこちらから⇒ttp://www.ebookjapan.jp/shop/book.asp?sku=60014125